7月の全校朝会:「『働く』とは人のために動くこと」
- 公開日
- 2017/09/21
- 更新日
- 2017/09/21
お知らせ
7月11日の全校朝会では「はたらく」ことについて、いまや海外でも注目の「江戸しぐさ」(江戸の商人のあるお店の旦那さんの1日の様子)をもとに以下のような内容で話しました。「江戸しぐさ」とは、庶民の美学として江戸の人たちが身につけたマナーのことです。
江戸の商人は、1日の1/3以上は、「世のため人のため」に働いていたそうです。朝飯前にご近所を見て回ったり、掃除をして、朝食をとってから午前中は3時間ビッシリ仕事をして、午後は、朝回りで気になっていた人、モノ、コトのボランティアのようなことをしていたそうです。夕方は明日に備えて(明日備・あすび:あそび)レクリエーションやリフレッシュに当てていました。
江戸の働き方と比べると、現代の働き方や仕事観はかなり違います。とかく現代は自分の利益のために働くことが当たり前になって、周りのために働くというような考え方は、「ボランティア」という風に分けられてしまっています。江戸では、「朝飯前・使役・働く」という三つの働きの中で、人間として最も評価されたのは、午後の「はた(傍)を楽にする」働きだったそうです。「はた」とは自分の周りのことです。江戸の働き方を参考にして、新しい時代の働き方も考えながら日々学習していきましょう。
さて、いよいよ夏休みです。夏休みには家のお手伝い・家事分担を普段以上にしっかりとして、精一杯「はた(傍)を楽にする」働きをしましょう!どんなことができそうですか?と投げかけました。子どもたちからは、玄関掃除、お風呂掃除、ご飯の支度や後片付け、畑仕事、洗濯たたみ等々、日頃している家事分担もたくさん発表されました。
是非ご家庭でも、夏休み中のお手伝い・家事分担をどうぞよろしくお願いいたします。子どもたちは、「はた(傍)を楽にする」働きをしようと、とてもはりきっています。