学校日記

おらもいしゃになる 〜2年生・道徳〜

公開日
2021/11/05
更新日
2021/11/05

できごと

 2年生の道徳の授業を覗いてみました。

 野口英世は、日本の紙幣(千円札)にもなり、誰もが知っている偉人の一人で、子供たちも当然知っています。しかし、その人となりは知らないし、お札になるほどの人は、きっと凄いことをした人なのだ、自分たちはマネなんかできない、と思うところです。

 幼少期、とっても貧しかった清作(英世)の生活。母が仕事をしているとき、幼い清作は誤って囲炉裏に落ち、左手に大変な大やけどをしてしまいます。やけどにより、皮膚がただれ指がくっついてしまったのです。

 清作の母は「自分がそばにいてやらなかったばかりに」と悔やみます。しかし清作の家は貧しく、母は一生懸命に働いているさなかの出来事でした。

 左手の利かない清作を、子供たちは馬鹿にし「いじめ」たのです。母は、「勉強に左手は関係ない。一生懸命勉強して、馬鹿にした子たちを見返してやれ」と、清作を励ますのでした。清作は猛勉強します。 

 清作の境遇を知った同級生や先生方の援助で、左手の手術を受けることになり、なんと清作の左手の指は動くようになったのです。困っている人を救うことのできる医学に清作は感動し、自分も医者になることを決意するのでした。

 「おらもいしゃになる」

 のちに、梅毒や黄熱病の研究でアフリカや世界中の人を救うことになったのでした。その研究途上で自分も黄熱病になり、命を落としました。
 命を懸けて、しかも外国で世界の人のために研究をつづけた野口英世。しかし、その偉人も、一生懸命に勉強したこと、自分も人の役に立ちたいという強い思いが、始まりだったことに、2年生たちは驚きました。最初から「自分にはできないよ」という姿勢ではなく、夢をもって挑戦することの大切さに、気づいたようです。