学校日記

総合的な学習の時間で

公開日
2015/08/31
更新日
2015/08/31

3年生

 総合の学習で、浦佐の自慢を「だれに・何を・どうやって伝える?」について話し合っています。今週は、“だれに”についての議論が続いています。
「“ヨーロッパの人に伝える”について反対です。言葉が分からないからです。」「ヨーロッパへ行けません。」「お金がかかります。」と反対意見が続く中、「○○さんと◇◇さんにお願いして、ポーランドに戻った時に伝えてもらえばいいと思います。」「でも、二人にお願いすると大変になるよ。」「だったら、学校の友だちだけにしたらいいと思う。」「そうしたら、ピース学年の勉強にならないよ。」「みんなで伝えないと意味がないと思います。」「じゃあ、浦佐に住むヨーロッパの人に伝えればいいと思う。」「でも、もう浦佐のよさは知っているんじゃないの?」「自分たちの力で伝えることは大切だと思う。」「何でヨーロッパの人だけにするの?」・・・。
いいですねぇ。安易に他者の意見に流されず、自分の考えを大切し、納得するまで議論する姿。教師に価値判断を委ねるのではなく、自分たちで判断する姿。これらは、年度当初から、子どもたちに大切にしてほしいと思っていた姿です。今後、人生を歩んでいくうえで、必ず自分で判断する場面がでてきます。むしろ、自己判断する場面の連続です。「部活はどっちにしようかな?」「どの高校を目指そうかな?」「この後、テスト勉強しようかな?それとも寝ようかな?」「大学はどうしよう?」「就職先は?」「仕事がつらいから、やめちゃおうかな?でも、もう少し頑張ってみようかな?」・・・。そんな時、自分で判断する力がないとどうなるのでしょう・・・。ちょっとしたことなら、問題ないのですが、大きな選択場面に直面した時、自己判断できずに、行き場を失うなんてことも考えられます。やっぱり、自分の考えに責任をもち、自信をもって生きていってほしいですよね。ちょっと先の話なのですが、今から、土台を築いていきたいと思っています。
話は戻りますが、議論の結果、ヨーロッパの人に限定して伝えることは否決しました。もちろん、全員納得しての結論です。