全校朝会〜校長先生のお話〜
- 公開日
- 2022/08/31
- 更新日
- 2022/08/31
できごと
校長先生から、災害への「そなえ」についてのお話がありました。
次のようなお話でした。
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「災害は忘れたころにやってくる」と言われていますが、最近は毎年のように日本各地で災害が発生しています。
夏休み中の8月3日、4日には、新潟県の村上市でたいへんな水害がありました。川が氾濫したり、土砂崩れ、土石流が発生したりして多くの家が壊れました。
先週の土曜日、校長先生と〇〇先生は村上市の災害ボランティアに参加してきました。ボランティアに行った場所は小岩内地区という大変被害が大きかった地域でした。テレビや新聞では見てはいましたが、実際にその場に行って見た被災地は本当に大変な状況でした。家の1階部分には大きな木や土砂が流れ込んでいたままになっていましたし、家まるごと流されているところもありました。これだけの被害があったのに、なくなった方は一人もいなかったことは本当に奇跡だと思いました。
校長先生は、地元のお年寄りの方と一緒に壊れた家の中の土砂に埋まった机、椅子、ふとん、冷蔵庫、畳などを災害ゴミ置き場に運ぶ作業を行いました。その方とお話をする中で「55年前の羽越水害」の経験が生きたと言っていました。
この小岩内の方々の避難場所は、もともと地域の小学校でした。地域の方々が避難を開始したのは避難指示が出る前の3日午後9時。すでに土砂崩れが発生していて小学校へ向かう道は通れなくなっていました。そこで集会所に避難することにしました。雨と雷はどんどんひどくなりました。川の水も急に増えてきてきました。55年前のことを知っている地域の年配の方々は、もっと高い場所に避難した方がよいと判断します。午後10時頃、500メートルほど離れた、高いところの家に避難しました。その約2時間後の4日午前1時ごろ、とても大きな土石流が発生し、家1軒がそのまま流され、その家が集会所を直撃したのです。高いとことに逃げていなかったら、多数の犠牲者が出ていたかもしれません。
今週の日曜日(4日)には南魚沼市民総合防災訓練が行われます。おおまき小学校では、この日を登校日にして、防災についての知識を深め、いくつかの体験も通して、いざというときの命を守る「そなえ」の学習を行います。
「そなえる」には「心のそなえ」と「行動のそなえ」があります。
日頃から大雨、土砂崩れ地震、火災などに遭ったらどうするか、心のそなえをしておきましょう。
また事前に、食糧などを用意しておく、倒れやすい大きな家具の近くで寝ない、いざというときに家族が集まる場所はどこにするかなど話し合っておくという。行動の備えもしておきましょう。
そなえがあっても、一番大切なことは「そのとき自分がどのように判断して、どのように行動するか」です。まず、自分の身を守ること、そのための最もよいと思われる行動をすぐにとること。その判断を人任せにしないことです。家族を守る、周りの人を守るのは自分の命を守ってからのことです。ぜひ、自分で自分の命を守れるおおまき小学校の子どもたちになってください。