学校日記

人権集会 〜誰もが尊重され、幸せに生きるために〜

公開日
2021/11/15
更新日
2021/11/15

できごと

 今日は、人権集会でした。

 「人権とは」、その説明を生活指導主任の小島先生から話してもらい、ひきつづき校長による人権講話を行いました。

 講話は、絵本を読み聞かせる形式で行いました。その本は、

「わたしのせいじゃない」著者:レイフ・クリスチャンソン(スウェーデンの作家)

 「学校の教室で一人の男の子が泣いています。いったいどうしたのでしょう。」と物語が始まります。級友が、口々にその子について語り出します。

 「休み時間にあったことだけど、わたしのせいじゃないわ」
 「始まった時、みていないから、ぼくはしらない」
 「ほんとうは、わたしみたの。だからしっているの。でも、とにかくわたしのせいじゃないのよ」
 「ぼくはこわかった。何もできなかった。みているだけだった」
 「おおぜいでやっていたのよ。ひとりではとめられなかった。わたしのせいじゃないわ」
 「おおぜいで、たたいた。みんなたたいた。ぼくもたたいた。でもほんのすこしだけだよ」

 誰もが、男の子が泣いていることを見ています。しかし、だれもが何の行動もしないでいます。

 苦しんでいるのは、誰なのか。そのことに気付き、その子の気持ちに立って、考えてあげること。助けようと行動すること。

 それが、他者の人権を尊重することなんだと、この絵本は静かに訴えます。

 読み終わった後、もう一度絵本を振り返りながら、今度は児童たちに問いかけるように進めました。
 「みんなが悪いんだ」というつぶやきが、子供たちから聞こえました。

 「こんな時、あなたはどうしてあげられますか。答えは今ここでは言いません。クラスに戻って、話し合ってみてください。きっと、5、6年生たちは気づいたことでしょう。4年生も、この前の道徳で同じことを話し合いましたね。後輩たちに、そしてわからない人がいたら、教えてあげてください。」

 と終わらせました。

 人権についてはきちんと教えること、そして、自分ごととして考えさせることがとても大切です。今後とも、学校では人権について引き続き学習し、一人一人の考えを深め合っていきます。