言い出せなくて 〜道徳・3年生〜
- 公開日
- 2022/02/16
- 更新日
- 2022/02/16
できごと
3年生の道徳の授業を参観しました。
題材は、「言い出せなくて」です。かずや、さとし、けんじの3人は仲良しです。
ある日のお弁当で、さとしはかずやのお弁当を見て「かずや君のお弁当はいつもおかずがいっぱい入っていていいなぁ。そうだ、君のこと、『お』を付けて『おかず』ってよぼうかな」と言い出しました。けんじも同調します。しかしかずやは「おかずという呼び名は嫌だ…」と感じます。しかし、いやだという気持ちを言うことができません…
3年生たちは、すぐかずやさんの気持ちに共感します。
「私も、そう言われたら嫌だ!」
「いい気持ちはしない」と。
お話は進みます。
かずやさんは、お母さんに相談します。お母さんは「嫌なら嫌とはっきり言えば?」と言いますが、かずやさんはなかなか言い出す勇気が持てません。しかし、結果として「青空を見上げたかずやさん」は、思い切っておかずと言ってほしくない気持ちを二人に話すのでした。
さて、授業者が一番考えさせた買ったのは、「いやだという気持ちを言えなかったのに、なぜかずやさんは最後に言うことができたのか?」というところ。子供たちに何度も何度も投げかけます。
「勇気を出したから」
「友だちだから」
「お母さんに言われたから」
意見が出るたび出るたび、どうして?なぜ?と授業者は問い返していくと、子供たちはどんどん深くそして鋭く考えていくようでした。ウ〜〜ンと悩む時間が過ぎていきます。
「お母さんが、『二人を信じてみなさい』と言ってくれたから」
この意見に、答えを探しあぐねてざわざわしていた教室が、「ほおっ」と静かになりました。
いい授業でした。