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「読む力育成に向けた授業づくり研修」で「具体的な取組」を共有 〜その2〜(2023.7.7)

公開日
2023/07/07
更新日
2024/08/27

「読む力」の育成

 7月6日(木)、実証研究校である六日町中学校を会場に「小・中学校 読む力育成に向けた授業づくり」研修が行われました。


 中学3年生社会科の公民分野「私たちの暮らしと現代社会」の単元の最初の授業として、日本の現代社会の現状を把握する授業を行いました。生徒は「グローバル化」「高度情報化」「少子高齢化」という3つの社会の現状について、様々な表やグラフを「正しく」読み取り、ワークシートにまとめました。そして、読み取った内容を地理的分野・歴史的分野の既習事項、法律や財政等の公民的視点と関連付け、グループ内での情報交換をとおして3つの社会の現状を「深く」読み取ってまとめました。


 「読む力」育成の取組として、資異なる資料やデータを「時系列」でわかりやすく示すことで、表やグラフの情報を「正しく読む」学習活動が提案されました。また、現在の表やグラフから読み取った内容と既習事項である地理的・歴史的背景等を関連付け、論理的に現状を「深く読む」学習活動が提案されました。

 

 授業後の協議会では、六日町中学校の先生方も参加し、教科ごとに国語、数学、社会、理科、英語、技能教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)の6つのグループに分かれ、学習指導センターから例として示された各教科の読む力育成に向けた具体的な取組を参考に充実した話し合いが行われました。


 読む力育成の取組について、今年度の学習指導センターの主な支援に、研修講座等をとおしての読む力育成に向けた「取組の充実」と市内の先生方への「積極的な情報発信」があります。今回の協議会では、「具体的な取組」はもちろん、「読む力」の解釈についての疑問や教科における具体的な実践の難しさといった現場の先生方の「生の声」を聞くことができました。学習指導センターでは、先生方が「読む力」の育成に向けた具体的な取組を実践し、子供たちの「読む力と学力の向上」が図られるよう、先生方の 「生の声」を大切にし 、今後も先生方を支援します。