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国語の授業における読む力育成の取組 〜栃窪小学校 3・4年複式学級の授業より〜(2023.6.2)

公開日
2023/06/02
更新日
2024/08/27

「読む力」の育成

 6月1日(木)、栃窪小学校で学習指導センター指導主事による国語の計画訪問が行われました。授業は「読む力」の育成を目指し、「話す・聞くスキル」という教材を用いての「音読活動」から始まりました。子供たちは全員起立し、大きな声で音読していました。子供たちの素晴らしい音読の姿から、取組の継続、日々の積み重ねの大切さを改めて感じました。また、授業の中では、一人の子供が読んだ後に他の子供が読む「追い読み」の活動も行われました。

 

 「音読」は「読む力」の育成を図るのに有効な取組です。「音読」をとおして、言葉の意味や文脈の流れなどを意識したり、文章の切れ目を考えたりすることで、確実に「読む力」が高まります。 さらに、目で文字を追いながら、耳で文章を聞きながら声に出すことで、「読み間違え」や「読み飛ばし」を防ぎ、「読む力」には欠かせない「語彙力」を養います。もちろん、書かれている内容への理解も深まります。


 「音読」は一般的に行われている学習活動です。しかし、そこに「読む力」の育成の視点を織り込み、子供たちに目的や意図を明確に示すことで、「新たな学習活動」へと生まれ変わります。そして、継続的に取り組むことで、着実に効果が高まります。今、先生方が行っている授業実践の中には、子供たちの「読む力」を育む取組がたくさん眠っています。ぜひ、先生方自身の手でそれらを「発掘」し、「読む力」の育成に結び付け、新たな取組として実践を重ねることを期待しています。