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「令和6年度 第2回 学力向上推進研修」(2025.2.6)

公開日
2025/02/06
更新日
2025/02/06

「読む力」の育成

 南魚沼市が学力向上に向けて「読む力」を育む取組を始めて約2年間が経ちました。実証研究校から、教師の見取りや子供の自己評価、RSTなどに基づいて実践報告がされました。参加者の意見や情報の交換も活発に行われ、充実した会となりました。




 2月4日(火)、令和6年度 第2回 学力向上推進研修が行われました。各学校の研究主任が参加しました。始めに、岡村センター長(教育長)からビデオメッセージとして、「『読む力』は、学力向上のためだけでなく、生涯仕事や生活をしていく上で必要な力であるため、義務教育段階で指導することは意義深い」といったお話がありました。


 続いて、実証研究校3校による実践発表を聞きました。


 北辰小学校からは、様々な教科で「読む力」を意識した指導案作りと授業公開が増えたこと、「視写」「音読」「共書き」「線引き」など「正しく読む」ための取組が浸透してきたことなどが報告されました。


 六日町小学校からは、各学年・学級の取組を通して、子供は分からない言葉を進んで質問したり辞書で調べたりするようになったこと、問題や文章をよく読み課題解決に向けてあきらめずに取り組むようになってきたことなどが報告されました。


 六日町中学校からは、各教科のNRTの結果分析が「読む力」と関連付けて行われるようになったこと、NRT及びRSTの分析結果に基づいて、各教科で取組を工夫するようになってきたことなどが報告されました。


 最後に、学習指導センターが「これまでの取組や研修等から見えてきたこと」と「次年度の取組の方向性」についてお話しました。


これまでの取組や研修等から見えてきたこと

 ・「読む力」は、書く力・話す力・聞く力などと関連して育まれる。

 ・「読む力」は、「文を読む力」だけではない。

 ・どの教科の学習にも、「正しく読む」場面と「深く読む」場面がある。

 ・「読む力」には、「様々な教科に共通するもの」がある。

 ・各教科の知識は、「読む力」とともに育まれる。

 ・「読む力」を育むための取組には、様々なものがある。

 ・RSTは、実態把握に必要な客観的資料である。


次年度の取組の方向性

 ・RSTで自校の実態把握。

 ・「読む力」を育む取組を入れた授業実践。

 ・ロイロノートやオクリンクを活用した深く読むための共有・交流。

 ・各教科の知識・技能の定着を図るための家庭学習の充実。


 今回の研修が大変充実したものになったのは、実証研究校をはじめ、各校が「読む力」を育むためにいろいろと取り組んでいただいたおかげです。ありがとうございました。


 今後もご協力をお願いします。