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「読む力」育成に向けた授業づくり研修(外国語)が行われました(2025.10.2)

公開日
2025/10/24
更新日
2025/10/24

「読む力」の育成

  南魚沼市学習指導センターでは、市内の学校の先生方と共に「読む力」育成のための取り組み方について研修を行っています。10月2日(木)に北辰小学校で、授業づくり研修が行われました。



公開授業

 授業は、小学校3年生国際科 Let’s Try! Unit8 What’s this?の学習でした。



 単元のねらいは、「ヒントを出して目の前の物が何であるかを相手に伝え合う活動を通して、そのヒントとなる特徴や様子を表す英語に慣れ親しむ」ことでした。単元の最終授業である本時では、ゲストの先生を迎え、日本のアニメキャラクターについて、その特徴を英語で考え、伝える活動を行いました。 (例)伝えるもの:strawberry ヒント:It’s a fruit. It’s red. It's a triangle. 


本時の流れ

◎相手に伝わりやすいヒントを考えよう

1. あいさつ

2.フォニックス

3.  Small Talk

4. グループ活動

5. 振り返り


 また、授業者は、本時における「読む力」の育成を、正しく「聞く力」と関連づけて捉え、効果的な聞く場面を設定しました。また、授業のさまざまな場面で、「読む力」を育てるための工夫がなされていました。

1 目的・状況・場面を捉えるためのSmall Talkの実施
 グループ活動に入る前に、授業者とALTがSmall Talkを行い、日常生活の中で「ヒントを出して目の前にある物を伝える」場面を実演しました。Small Talkの中には児童にとって難しい表現も含まれていましたが、授業者とALTのリアクションやジェスチャーを交えたやりとりを通して、児童は最終的にその目的・状況・場面を正しく理解することができました。

2 理解したことや既習の知識をもとに、自分の考えを作り出す中間指導
 グループでヒントを作る活動では、自分たちの考えたヒントを英語にすることが難しく、児童の間でさまざまな意見交換が行われていました。そこで授業者は、児童の疑問を全体で共有する「中間指導」の場面を設定しました。児童の一つひとつの「問い」に耳を傾けながら、既習事項の活用や、日本語を英語に直す方法について丁寧に説明しました。特に、日本語の意味が同じ別の文に言い換える「同義文判定」の考え方を伝えることで、「読む力」を育てる支援が行われていました。
その後、児童は再びグループに戻り、先生たちの指導を参考にしながら、相手に伝わるヒントについて再考しました。
 


 最終的に、各グループが考えたヒントを伝え、ゲストに日本のアニメキャラクターを理解してもらうことができました。
本時のキーセンテンスである “What’s this?” を積極的に使いながら、児童は具体的な場面で英語を実際に活用し、学びを深めていました。

  • 本時の目標の確認
  • Small Talk
  • グループ活動

本時の目標の確認

Small Talk

グループ活動

中間指導

ゲストに説明