「令和6年度 第1回 学力向上推進研修」でキックオフ(2024.5.17)
- 公開日
- 2024/05/17
- 更新日
- 2024/08/26
「読む力」の育成
5月14日(火)、今年度の第1回学力向上推進研修が開催されました。昨年度、1年目に先生方よりいただいた数々の実践、疑問、指摘等から、今年度はセンターとして以下の方向性をお示しすることができました。
・令和6年度は「正しく読む力」に焦点を当てる
・授業の基本的な技術である「発問」と「指示」によって、各教科の「正しく読む力」「深く読む力」を育む
・様々な教科等に共通する取組として、「音読」「言葉の意味確認」「視写」を取り入れる
・その他、「授業、家庭学習で復習や練習の場を設ける」「ICTを活用する」ことで、「読む力」を育む
5月14日(火)、令和6年度 第1回 学力向上推進研修が行われました。学力向上のための取組を各学校で推進する研究主任と管理職が参加し、学習指導センターからの事業説明と、学校間での情報交換を行いました。参加者の意欲的な姿を見て、キックオフに相応しい会となりました。
開会のあいさつでは、岡村教育長が、先生方への激励の後、南魚沼市が「読む力」育成に重点を置くに至った経緯を説明しました。また、脳科学の視点から「 読むことは脳の全身運動である 」という話を紹介し、読むことは思っている以上に大変であること、読むためには、読みたくなる気持ちや読まざるを得ない状況が大切であることに言及しました。
その後、学習指導センター指導主事が、南魚沼市の「読む力」の見解、「読む力」を育むための取組例を説明しました。これらの話や説明について、参加者から次のような声をいただきました。
・「読む力を高めることは豊かな人間性を養うことである」という教育長のお話から、未来が明るく感じられた。
・国語や算数など教科に応じて具体例が示されたことで、「私たちも授業でこうしてみよう」とイメージが湧いた。
・授業改善を確実に行っていくことなのだと思った。学習指導要領が示している「知識・技能」が「正しく読む力」、「思考・判断・表現」が「深く読む力」に密接に関わっていると思った。
・「指導案に読む力を育む取組を入れ意図的に授業する」という点が昨年度と違い、具体的に示されたように感じた。
後半、「『読む力』を育む学校の本年度の取組」をテーマに情報交換を行い、以下のような取組や感想が聞かれました。
・朝読書や音読、読み聞かせを通して、読むことを楽しむことを大切にする。
・新聞記事などを活用する。
・道徳を1つの柱にして全校で同じ取組をする。
・読む・書く・話す・聞くといった4技能を統合した活動にする。
・文章のポイントに線を引くこと、言葉の意味を確認すること、漢字に習熟することを大切にする。
・問題で問われていることが理解できるように指導する。
・リーディングスキルテストの7項目から「読む力」を焦点付けて取り組む。
・まず教師が「読むこと」を意識する。
・授業の中で「読む力」を育む取組を指導案に明記して取り組む。
・国語・算数・外国語に重点を置き、職員がチームとなって取り組む。
・近隣の学校との情報交換で、互いの悩みや問題点、取り組んでみたいことが分かりあえてよかった。
・各校の取組状況について、情報交換の時間もあり、今後の実践の参考となった。
南魚沼市の「読む力」の育成の取組について、昨年度の各校、各先生方のご協力に改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。南魚沼の子供たちのため、今後とも「読む力」の育成につきまして、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
+3