ICT活用が実現する、「ワクワクとニコニコがあふれる学び」(2024.7.10)
- 公開日
- 2024/07/10
- 更新日
- 2024/08/26
ICT・情報モラル教育
令和6年1月に中越教育事務所より発行された「授業づくりリーフレット2024」では、学習指導と生徒指導の一体的充実による、「ワクワクとニコニコがあふれる学び」による授業づくりの推進が提案されており、ICT活用は大きな鍵であるとされています。五十沢小学校6年生の国際科(外国語科)の授業では、ICTを効果的に活用し、「ワクワクとニコニコがあふれる授業」が行われていました。
7月5日(金)、五十沢小学校で6年生の国際科(外国語科)の授業を参観しました。授業では、効果的にICTが活用され、子供たちの「ワクワク」が高まっていました。また、仲間と共に協力し対話しながらタスクに取り組み自己理解や自己効力感が生まれた子供たちの顔には、多くの「ニコニコ」が見られました。
ICTを活用した資料提示市の国際交流員、商工観光課
外国語の授業で大切な「英語を話す必然性」を生み出し、子供の興味関心を高めることができるよう、市の商工観光課にお勤めのネイティブの方からビデオレターをいただき、子供たちに「課題」が示されました。本人から、「日本を離れる自分のために、日本の思い出として、南魚沼や日本の名所や文化について教えてほしい」という課題が英語で伝えられました。英語自体は難しいものでしたが、子供たち協力しながら既習事項や話し手の身振り手振り、表情からタスクの内容を聞き取っていました。ICTを活用し、架空の話ではない「リアル」に触れることで、子供たちの「ワクワク」が高まっていくのを感じました。
動画撮影
表現について復習した後、ペアで発表練習として動画の撮影が行われました。思いが伝わり、相手の記憶に残るよう、それぞれがジェスチャーなどを工夫して撮影しました。撮影後には、ペアで「よかったよ」「上手」といった賞賛の言葉はもちろん、「ここをもう少しこうした方がよい」「(身体の動きがあるので)全身が写るように撮影してほしい」など、おたがいの発表がさらによいものとなるよう、アドバイスを送り合う姿も見られました。ICTを活用しての動画作成という手段から、子供たちが協力し、おたがいを認め合い、更によいものを追い求めて、「ニコニコ」と学ぶ姿が見られました。
授業を参観して、子供たちのコミュニケーション力が非常に高く、最小限の教師の指示で、子供たちが主体的に活動している姿が大変印象的でした。この姿は一朝一夕で身につくものではありません。教師が普段から英語での発表活動を仕掛け、子供たちに着実に英語で話す経験を積ませてきたことがうかがえます。
外国語の授業では「子供たちにいかに英語を聞かせるか(インプット)」「子供たちに英語を話させるか(アウトプット)」が重要です。デジタル教科書や動画等を活用し、子供たちにしっかりとインプットを行い、動画撮影や自らの発表の資料や補助として効果的にICTを活用し、子供たちにしっかりとアウトプットさせることで、子供たちの英語力は育まれます。「ワクワクとニコニコがあふれる学び」を実現できるよう、更にICTの活用を推進しましょう。
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