ICTを活用した「普段の授業」 〜先生方の授業はどうですか〜(2024.1.18)
- 公開日
- 2024/01/18
- 更新日
- 2024/08/27
ICT・情報モラル教育
先生方は「普段の授業」でどのようにICTを活用しているでしょうか。市内中学校の英語の授業では、普段からこのようにICTを活用しています。
1月17日(水)、中越教育事務所の指導主事より、塩沢中学校で県の英語の専門監が授業を参観し指導する様子を指導主事として参観する機会をいただきました。定期的に行われている専門監の参観ですので、特に指導案もない、「普段の授業」を見せていただきました。授業の素晴らしさもさることながら、そこでは「当たり前」のようにICTが活用されていました。ました。実際に普段の授業でどのようにICTが活用されているのか、先生方の参考になればと紹介させていただきます。
ワークシートの配信、直接解答を書き込み、丸つけをして提出
ロイロノートやオクリンク、Googleクラスルーム等を用いて教材を配信すれば…
・印刷する手間も配付する時間も省くことができます。
・なくしたり、紙がくちゃくちゃになったりする心配もありません。
・スタイラスペンで直接解答を書き込みます。ワークシートは自由に拡大・縮小ができますので、解答欄が小さすぎて解答が書けないといったことは起こりません。
・「戻る」ボタンで1つ前に書き込んだ解答まで瞬時に戻りますので、何度でも書いたり消したりが可能です。消しゴムのくずも出ませんので、教室の美化にもつながります。
丸つけをしたワークシートをすぐに提出させれば…
・回収する時間が省けます。
・ひと目で提出状況がわかりますので、未提出者を確認する手間も省けます。
・あってはならない、回収したワークシートの紛失も起こりません。
画面を見て、聞いて、読む「デジタルフラッシュカード」
デジタル教科書にあるフラッシュカードを用いれば…
・ 教科書会社作成の高額なフラッシュカード教材を購入したり、自作したりする必要はありません。
・正しい発音やアクセントで、任意の一定のリズムで学習することができます。
・カードの持ち運びや保管の手間、劣化もありません
音読は「カラオケ方式」
英語で教師の後について音読する場合、読むスピードが遅くなったり、自然な音読にならなかったりする場合がありますが、電子黒板に本文が表示され、「カラオケ」のように読んでいる場所の色が変わっていくので…
・適切なスピードでの音読が可能になります。
・一斉音読以外にも、個別に何度でもくり返して聞いて練習できるので、同じ音読練習の時間でも2倍、3倍の練習が可能です。また、うまく読めなかったところくり返し、重点的に練習することができますので、効果的な音読練習が可能です。
・授業での学びを活かし、宿題として音読を録音・録画して提出させることもできます。
電子黒板に直接書き込んで説明
わざわざ黒板に書かずとも、電子黒板に直接書き込みながら説明することができ…
・拡大・縮小、新しいページを表示させることも可能、ペンの色や太さも自由に変えることができるので、重要な部分を強調することができます。
・チョークを使う回数が減るので、落として砕けてしまったり、消す際に粉がまったりすることがなく、教室の美化につながります。
・書き込んだ内容は画像データ等で子供たちに配信することもでき、板書の時間を省くことができます。
・配信した画像を基に、宿題として家で板書の内容を改めてノートにまとめ直すなど、効果的な復習が可能です。
授業で子供たちは普段どおり学習用端末を活用して学習していました。教壇に立たれた先生も操作に迷うことなく、当たり前に端末や電子黒板を操作していきます。学習用端末を使用しない学習場面では、子供たちにしっかりと学習用端末をしまうよう指示を出すなど、使い慣れている様子がうかがえました。
このように市内の小中学校では、多くの先生方が日常的にICTを活用し、子供たちの学力向上に努めています。ICTを活用することで内容をそのままに活動時間を短縮することができ、その分、時間をかけたい活動に厚みをもたせたり、もう1つ新たな活動を取り入れたりすることが可能です。また、ICTを活用し授業準備等の効率化が図られれば、それだけ子供と向き合う時間も確保できます。
近い将来、全ての授業で学習用端末を活用した授業が行われるようになります。「なかなか普段使いは…」とお感じの先生方、今ならまだ間に合います、まずは電子黒板を活用した資料の提示から始めましょう。先生方も子供たちもICTの利点を享受できるよう、学習指導センターでは実践例を紹介したり、要請があれば指導主事が訪問して研修を行ったりと、先生方のICT活用を支援します。
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